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あ す な ろ ト ー ク 集
41.跛鼈千里(ハベツセンリ)
 本年度の全国漢字検定大会(日本漢字検定協会主催)で、全国で初めて5回目の「漢字博士」認定を受けた。「私にとって三種の神器は紙、鉛筆、辞書。漢字は生活の一部です」
 高校2年の時、漢詩が持つ独特の美しさに魅せられた。大学の漢文の講義は予習復習が欠かせなかったため、日頃から漢和辞典を持ち歩く癖がついたという。
 初めて大会に挑んだのは1989年。1時間で読み書き、四字熟語など300問(300点満点)に答えなければならないが、27問は手付かずのまま終了。この時の悔しさがばねになったと振り返る。
 「どんなに忙しくても漢字の勉強を欠かしたことはない」。漢和辞典を端々まで覚えるなど徹底的に勉強。11回目の挑戦、2005年の大会で298点を取、285点以上に与えれる博士の称号を手にした。
 座右の銘は「跛鼈千里」。努力を続ければ才能の劣る者でも成功するという意味で「この精神で来年も漢字博士を目指します」。日本人として切っても切り離せない漢字の大切さを、若い人たちにも伝えていきたいと考えている。
平成24年2月22日 大分合同新聞;「ひと」全国漢字検定大会で全国最多5回の「漢字博士」牧野英治さん
【コメント】
なせば成るか。目標をもった毎日の積み重ねの結果だ。このようなすばらしい紹介を見るたびに思うことは、読み物として捉えるのでなく、自分もこのように継続して実行するか否かだろう。