




| あ す な ろ ト ー ク 集 |
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| 5.綆短くして深きを汲む |
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14日付で第15代九州電気通信局長に着任した。東北の生まれで九州は初めての着任地。空路、熊本入りしたが『薄曇りで阿蘇が見えず残念』と開口一番。自ら『東北人の血を受け継いで忍耐強い。しかし開けっ広げな気質だと思う』と語るように、あっけらかんとした性格をのぞかせる。・・・・・・・座右の銘は『綆(こう)の短きを思わずして、却(かえ)って謂(い)う、泉涸(か)れたりと』(自分で努力せずに、他人に責任を転嫁するな)という努力家。・・・・・・ 私解説;綆とはつるべの縄のことで、つるべの縄が短いのに深い井戸の水を汲むことをいい 、自分の能力がないのに他のせいにするたとえ。 |
| 昭和57年1月17日 西日本新聞;人:本間 雅雄 |
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【コメント】 味わいのあるというか、故事?としてうまいことをいうものだ。自分のことは棚に上げて、ひと(他人)の せいにしたり、ひと(他人)の悪口をいったりすることの多いこと。全てに完璧な人なんていない。すべか らく人は謙虚でなければならぬ。 |